引用元:自由民主党
2025年7月20日に行われた参議院選挙で、自民・公明の与党連合が歴史的敗北を喫した翌日、政界に激震が走りました。発端は、京都選挙区で再選を果たした自民党の西田昌司参院議員が投稿した一本の動画。
その中で西田氏は、石破茂首相に対して「退陣すべきだ」と明言。与党内でも比較的早期に明確な「石破おろし」を突きつけたこの発言が、党内外に波紋を広げています。
本記事では、この発言の背景と波紋、石破政権の現状と見通しについて、最新情報とともに詳しく解説します。
▶ 発端:石破首相、選挙惨敗でも「続投」表明

2025年7月20日の参院選では、自民・公明が合計で過半数割れ。とくに都市部・地方の複数選挙区で野党が勝利し、政権への信任が大きく揺らぐ結果となりました。
ところが翌21日午後、石破茂首相は記者会見で「政策遂行に引き続き全力を尽くす」として続投を明言。これに対し、党内からも驚きと疑問の声が広がっていた中、西田昌司議員が先陣を切るかたちで「石破退陣」を明言したのです。
▶ 西田昌司議員の発言要旨|「続投はあり得ない」「責任を明確にすべき」
西田氏の発言は、京都での当選直後に報道陣へ語った内容と、直後に公開された自身のYouTubeチャンネル「西田昌司チャンネル」での動画発信にまとめられています。
主な発言ポイント
西田氏の主張は、「政党政治における責任原則」に基づいた論理的アプローチであり、感情論に走らない冷静な語り口も注目を集めました。
▶ 自民党内の反応:「石破おろし」が一気に加速か?
西田氏の明言は、与党内部にくすぶっていた「退陣論」を一気に表面化させました。
◾ 他議員の動き(一部報道より)
これまで石破首相は党内融和に苦心し、安倍派や麻生派との距離もとってきましたが、ここにきて「静かな造反」がじわじわと進行していると見られます。
▶ 石破首相は退陣を否定、だが「8月判断」に含みも

7月23日、石破茂首相は記者団の取材に対し、退陣論について問われると以下のように答えました。
「出処進退については、まだ党内でも話は出ていない。今後の政局を見極めて判断する」
また、周囲の関係者によれば、「8月中にも最終的な判断を下す可能性がある」との見方も出ており、政権の命運は依然として流動的です。
▶ なぜ「退陣論」がこれほど強まっているのか?3つの要因

今回の選挙後に強まった石破首相退陣論には、以下のような複合的要因があります。
① 選挙結果に対する「歴史的大敗」の評価
与党が20年ぶりに参院単独過半数を割り込み、地方でも軒並み敗北。「国民の審判が下った」という見方が党内でも支配的になっています。
② 世論と党内支持の急落
内閣支持率は選挙直後に29%(朝日新聞)まで急落。党内でも「次の選挙が戦えない」との声が相次いでいます。
③ リーダーの責任明確化と党再生機運
西田氏のように「責任原則」を重視する議員からは、「このままでは党が持たない」とする危機感が根強く、“総裁選による刷新”を求める機運が高まっています。
▶ 専門家の見解|「8月総裁選の可能性も視野に」
政治ジャーナリストや専門家からも、石破政権の持続性について懐疑的な見方が強まっています。
◾ 政治評論家・三浦博氏の分析
「西田昌司氏は安倍派寄りではないが、石破氏とも距離を置いていた中庸派。彼が明確に『退陣』を言った意味は大きい」
◾ 永田町関係者の観測
「8月上旬に非公式な形で『次の総裁』をめぐる動きが本格化する可能性がある」
▶ 今後の政局シナリオ:どうなる石破内閣?
時期 | 展開シナリオ | キーワード |
---|---|---|
~7月末 | 自民党内の退陣圧力が強まる | 「石破おろし」「党内造反」 |
8月上旬 | 非公式な総裁選準備が進む可能性 | 「岸田再浮上」「河野・茂木・高市」 |
8月中旬 | 石破首相が決断|辞任 or 解散か | 「解散カード」「自爆解散説」 |
秋以降 | 新体制へ移行?政局流動化 | 「連立再編」「再々登板の可能性も」 |
▶ まとめ|西田昌司の「退陣すべき」発言が突きつけた現実
西田昌司議員の「石破退陣」要求は、単なる個人的批判にとどまらず、党内の危機意識と責任感を代表する“政党政治の正論”として広く受け止められています。
一方で、石破首相は「出処進退はまだ決めていない」と静観の構え。2025年8月、政局の天王山となるのは確実であり、「石破おろし」が一線を越えるのか、国民・政界の注視が集まります。
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