
2026年8月18日、アメリカのトランプ政権が、国際刑事裁判所(ICC)のトップである赤根智子所長を制裁対象に指定したというニュースが世界に衝撃を与えました。
同盟国であるはずの日本出身の国際機関トップが、なぜアメリカから名指しで制裁を受けることになったのか——。
この記事では、赤根智子さんが制裁された具体的な理由を整理しつつ、その根底にある司法への思想・信条、そしてこれまでの経歴をあわせて解説します。
基本プロフィールや学歴、家族構成については、親記事「赤根智子とは何者?身長・体重・出身中学・経歴・学歴・家族を徹底解説【2026最新】」で詳しくまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
そもそもなぜ赤根智子さんは制裁されたのか

結論から言うと、ICCがイスラエルのネタニヤフ首相への逮捕状を発付したことや、米兵の戦争犯罪疑惑の捜査に関与したことが、アメリカ側の主な反発理由です。
トランプ政権は2025年2月の大統領令に基づき、ICC関係者への制裁を段階的に拡大しており、2026年8月18日、そのターゲットとして赤根所長本人が新たに追加されました。
同時に制裁対象となったのは、セネガル出身のICC上級法廷弁護士アブドゥライェ・セイエ氏です。ルビオ米国務長官は声明で、ICCを「腐敗し、致命的に政治化された超国家的な裁判所」と断じ、「悪意を持って権限を乱用し、逸脱している」と厳しく非難しました。
制裁の内容と発効時期
制裁の具体的な内容を表でまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年8月18日 |
| 発効日 | 2026年9月17日 |
| 対象 | 赤根智子ICC所長、アブドゥライェ・セイエ上級法廷弁護士 |
| 内容 | 米国内資産の凍結、米企業・個人との取引禁止 |
| 影響 | ビザ・マスターカードなど米企業サービスの利用困難、米銀行口座の利用不可 |
| 法的根拠 | トランプ大統領による2025年2月付の大統領令 |
資産凍結や米国内取引の禁止という内容から、赤根所長個人の生活や業務にも相当な実害が及ぶとみられています。
アメリカが問題視した理由

ネタニヤフ首相への逮捕状発付
ICCは2024年、イスラエルのネタニヤフ首相に対して戦争犯罪などの疑いで逮捕状を発付しました。イスラエルの同盟国であるアメリカにとって、これは到底容認できない判断であり、制裁強化の大きな引き金になったとみられています。
米兵の戦争犯罪捜査への関与
ICCはこれまで、米兵による戦争犯罪の可能性についても捜査対象としてきました。アメリカはそもそもICCのローマ規程に加盟しておらず、「非加盟国である自国の主権を侵害するものだ」として強く反発しています。
非加盟国への管轄権行使という構造的な対立
ICCの立場は、重大犯罪については加盟国であるかどうかにかかわらず管轄権を及ぼしうるというもの。一方アメリカは「加盟していない以上、ICCに裁かれる筋合いはない」という立場を崩していません。この根本的な考え方の違いが、今回の制裁の土台にあると言えるでしょう。
世界の反応・日本政府の対応
制裁発表を受け、フランスやEU、国連などは相次いでICC支持と米国への懸念を表明しました。国際社会からは、現職の国際法廷トップを直接標的にするという前例のない措置に対し、強い危機感が示されています。
日本の高市早苗首相も「大変残念に思っている」とコメントしましたが、自国出身の国際機関トップが制裁対象になったにもかかわらず対応が弱腰ではないかという指摘も国内外から上がっているのが実情です。赤根所長自身は「米国との意思疎通は継続していく」といった趣旨のコメントをしており、対話の窓口は閉ざしていない姿勢を見せています。
赤根智子さんの思想・信条

「法の支配」と裁判所の独立性へのこだわり
赤根所長は、「国際的な裁判所は常に独立を保ち、政治的な影響や威圧から自由でなければならない」という趣旨の発言を繰り返し発信しています。米国からの脱退工作や圧力が強まる中でも、司法の独立性を守るという一貫した信念がその根底にあります。
また、著書『戦争犯罪と闘う』の中では、「責任追及なくして真の和解や永続的な安定はない」という考え方を示し、被害者にとってICCが「希望の光」であり続けるべきだと語っています。加害者にきちんと責任を負わせるプロセスこそが、平和や和解の土台になるという考え方です。
大陸法×英米法のハイブリッドな視点
赤根所長の強みとして指摘されているのが、日本の刑事司法制度が持つ「大陸法」と「英米法」双方の要素を背景にしていること。ICCの合議体では法伝統の異なる裁判官同士が対立しやすい場面もありますが、両方の視点を理解できる立場が、意見の橋渡し役として機能しているとも言われています。
裁判官と検察官の役割を厳密に分け、罪刑法定主義を徹底するという「司法の受動性」を重んじる姿勢も、赤根所長の判断の根幹にあるようです。
経歴をおさらい
制裁の背景をより深く理解するために、赤根所長の主な経歴を簡単に振り返っておきましょう。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1982年 | 検事任官 |
| 2013年7月〜 | UNAFEI(国連アジア極東犯罪防止研修所)所長 |
| 2018年 | ICC裁判官就任 |
| 2023年3月 | プーチン大統領への逮捕状発付を担当、ロシアから指名手配 |
| 2024年3月 | 日本人初のICC所長に就任 |
| 2026年8月18日 | 米トランプ政権による制裁対象に指定 |
ロシアからの指名手配に続き、同盟国であるはずの米国からも制裁を受けるという、国際司法のトップとして極めて異例かつ厳しい立場に置かれています。より詳しい経歴やICC所長としての具体的な活動内容は、親記事でも詳しく触れているので、あわせて読んでみてください。
まとめ
この記事では、赤根智子さんが米国から制裁を受けた理由と、その背景にある思想・経歴を解説しました。
同盟国から制裁されるという前例のない事態のなかでも、法の支配を守り抜こうとする赤根智子さんの姿勢に、今後も世界の注目が集まりそうです。基本プロフィールや家族構成について詳しく知りたい方は、親記事「赤根智子とは何者?身長・体重・出身中学・経歴・学歴・家族を徹底解説【2026最新】」もぜひチェックしてみてください。
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