昨今、米の高騰で国民を悩ましておりますが、そもそもいつから始まったのでしょうか。
そして、いつまで続くのでしょうか。
米の高騰はいつから始まった?
2024年の米価高騰は、2023年の猛暑による収穫量減少と、2024年春以降の需要増加や買いだめの動きが重なったことが主なきっかけで始まりました。
具体的な時期
2024年4月後半から販売数量が増加し、5月以降にスポット市場での米価格が急騰しています。
2024年5月時点でスポット取引価格は前年比7〜8割増となり、6月以降も高値が続きました。
スーパーなどの小売価格も、
2024年6月ごろまでは5kgあたり2000~2200円程度でしたが、その後急上昇し、
2024年10月には5kgあたり3700円台、
2024年12月には5kgあたり4000円台
に達しました。
2025年に入っても高値は続き、1月半ばからさらに一段と価格が上がったと報じられています。
米価格が高騰した理由5選
米価格高騰の主な要因は、以下の通り複合的です。
1. 異常気象と収穫量減少
地球温暖化による高温や異常気象が続き、米の登熟(実の成熟)が妨げられ、品質低下や収穫量の減少につながった。
2. 需給バランスの変化
2023年の猛暑などで供給が減った一方、外食需要やインバウンド需要(訪日外国人の増加)、買いだめの動きなどで需要が増加し、需給バランスが崩れた。
3. 流通構造の変化と投機的取引
JAなどの主要ルート以外での流通や、業者間のスポット取引の増加、投機や転売目的での買い占めが価格上昇を加速させた。
4. 長年の減反政策・農業従事者の高齢化
過去の減反政策や農家の高齢化による労働力不足も生産量減少の背景にある。
5. 在庫管理の問題
急激な需給変動に対し、在庫管理が不十分だったことも短期的な供給不足・価格急騰を招いた。
以上の要因が重なり、2024年以降の米価格高騰につながっています。
米の高騰はいつまで続くのか
2025年5月時点で、米価の高騰は依然として続いており、年内に大幅な値下がりは期待できないというのが専門家や関係機関の共通した見解です。
今後の見通し
短期的(2025年内)
- 政府による備蓄米の放出や輸入米の増加などの対策が進められていますが、これらの効果は一時的であり、根本的な解決にはつながらないと考えられている。
- 2025年の新米(秋収穫)が市場に出回るまでは、高値が続く可能性が高い。
中長期的(2025年秋~2026年)
- 2025年産米の作付面積が増え、生育が順調であれば、2025年秋以降に供給過剰となり、2026年春ごろから価格が落ち着くという見通しが示されている。
- ただし、生産コストの高騰(肥料・燃料費など)が続く場合は、かつての水準にまで戻るのは難しい可能性も指摘されている。
まとめ
以上、米価の高値は2024年4月後半から5月にかけて米価の急騰が始まりました。
夏以降に消費者が実感するほどの高値となったのが今回の「令和の米騒動」の特徴です。
その後も高値は続き、2025年初頭も価格は高止まりしています。
2026年春ごろから価格が落ち着くということですので、首を長くして待ちましょう!
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